総合学習レポート

 

 

大儲けの秘訣

 

 

1.  序論

 

〜なぜ株を選んだか〜

 将来私たちが生活していくとき必ず必要なもの、そのひとつにお金がある。私たちはどんな職業についても、経済というものと関わっていかなければならない。しかし、今の高校生には日本の経済を理解する人は少ない…、それならば、今のうちに少しでも知っておきたい。ということで、私たちは日本の経済の仕組みについて学ぼうと決めた。

 そうした矢先に、インターネットで「株式投資シュミレーションゲーム」というものを発見した。私たちの班では株こそ日本経済を端的に象徴するものだと思い、このゲームで(仮想だが)株取引というものに触れながら、経済の仕組み、特に株取引の仕組みを知るべく、このテーマを決定した。

 

〜株式投資シュミレーションゲームについて〜

 私たちの班では日興證券が無料で行っていた「日興インターネット株式投資シュミレーションゲーム」というものに参加した。これは仮想の所持金1000万円を実際の株価で株式(東証1部・2部及び店頭登録銘柄のみ)に投資し、収益を競うものである。2000年10月から2001年1月までという期間を班の中で定めた。

 

2.  本論

 

〜経済の仕組みと株の仕組み〜

 まず、私たちは自分たちもあまり経済についてわかっておらず、また、発表を聞いてもらう生徒も経済についてわかっていないだろうと思い、経済や株の仕組みについて簡単に調べた。ここでは発表時に使用した資料も載せながら述べていく。

 

 最初に私たちは経済の基本であるお金の意義について調べた。これについては以下の資料に要約したので見てほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


次に株の原点をさぐるため、世界で初めての株式会社「東インド会社」について調べた。東インド会社は1600年にイギリスで、1602年にオランダでそれぞれ設立され、両社が一体となって当時ヨーロッパでは希少価値があった香辛料を東南アジアまで買いに行くという仕事を行っていた。

ところで、船を仕立てて香辛料を買いに行くには多額のお金がいる。それをこの会社では、たくさんの人にお金を出して(出資)もらって資金を調達し、その代わり、帰って香辛料を売って儲けた利益を出資者に分配した。これを配当(シェア)といい、これが株の考え方の始まりである。ただ、初期の会社は一つ事業をしてそれで終わり、出資金も返していたのだが、現在の企業のように継続的に事業を行う企業(ゴーイング・コンサーン)に変わるにしたがって問題が発生してきた。それは、出資者が出資金を返してほしいということが出てきたのである。そこで、その出資者の権利(配当をもらう権利)というものを紙の証文にして、売買できるようにしたのだ。これこそが現在の株なのである。

 

 

以下は発表用の図である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 株には値動きがある。次はその仕組みについて考えた。

 今、ここに一株当り5円の配当がもらえる株があるとする。仮にこの株の株価が100円だとすると、この株の利回りは5%ということになる。この時、銀行預金などの金利の利回りが3%だったとすると、大抵の人々は株を買うだろう。(株が預金などと同様に安全だとすればの話)人々がどんどん株を買うと株の値段は上がりつづける。そして株価が200円まで上がったとする。そうすると、(配当の5円は変わらないので)利回りは2.5%で銀行の方が利回りがよくなり、株は売られ、値が下がる。これが簡単な値動きの仕組みである。

 

テキスト ボックス: 株価が変動するわけ以下は発表用の図である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 ただ、実際の株価の変動は、(海外の投資家が日本の株を買うこともあって)海外の株価などとも関連している。また、市場は株価の安いときに株を買い、株のあがったときにそれを売って利益を得ようとするので、これから配当の上がりそうな、つまりは儲かりそうな企業は値を上げる。こういった複雑な要素が絡み合って実際には株は動いているのだ。

 

〜最近の値動きと世の中との関係〜

 近頃は景気が悪いといわれているが、株価の変動を見てみよう。

 

日経平均株価(2001/2/16から 上:過去1年間 下:過去3ヶ月)

(注)日経平均株価…東京証券取引所第一部上場銘柄のうち、市場を代表する225銘柄を対象とした株価指数。いわゆる、日経ダウと呼ばれていて、もっとも代表的な株式市場の動きを表す指標である。

 

 上のグラフを見てわかることだが、2000年4月に日経平均が20000円を越したのをピークに株価は現在に至るまで下がり続けている。これは一説には森首相への政策不安だとも言われている。(現に森政権退陣のうわさが流れるごとに株価は跳ね上がった。)政治も経済にも大きな影響を与えるので株価変動の要因の一つになっているのだ。また、最近は企業の設備投資が少なく、大きな改善が見られないことも景気低迷の大きな要因になっている。

 また、下のグラフで12月18日ごろから株価が大幅に下がっているが、これは日銀が18日に発表した金融経済月報で景気の現状認識を2年半ぶりに下方修正したことや、信用組合などの破綻、アメリカの株価が大幅に下げたことなどから、市場が先行きを懸念したものとされている。このときはそれにつられてアジアの株も全面的に値下がりした。

 日銀は2月9日に公定歩合を従来の0.5%から0.35%にまで引き下げた。しかし、直接的に影響する銀行株が若干値を上げたものの、グラフを見てもわかるようにそれ以降もほとんど全体的には変化がない。市場は一時的に株価が上がったところでそれ以降株価を維持していくだけの好材料がないと判断したのだ。

 では、この低迷の中で伸びている業種はあるのだろうか。伸びている、とまではいえないが、ハイテク関連株は2000年秋の下落続きの中、株価を維持したところが多い。ハイテク株は将来の期待で買われているのだ。その証拠に、利回りを見てみよう。

 たとえば、優良株であるトヨタ自動車の株は2月13日現在、利回りは0.60%であった。(その他の優良株もだいたいこれぐらいであった)それに対してNTTドコモの利回りは0.05%であった。これは、将来利益をあげて、利回りが増えるという市場の期待をあらわしているのだ。

 しかし、年末頃からは米ナスダック市場でハイテク株が下がったあおりを受けて日本のハイテク株も下がっている。

 

〜それぞれのゲーム結果の報告〜

(私たちの利用していたシュミレーションゲームが予告なく1月初旬に終了してしまったので、具体的な数値は発表することができなくなりました。)

私たち3人は以下の株を中心に買った。

 

A山…日本テレコム・KDDI

B村…NTTドコモ・松下電器

C本…京セラ・トヨタ自動車

 

3人とも、はじめのうちは利益を出したりもしたが、全体的な株価の下落からはうまく逃れることができず、最終的には全員損益となった。

 

A山

はじめのうちは、ハイリスク・ハイリターンを狙って低位株を中心に買っていた。しかし、1社が倒産してしまい、その分が丸ごと損失に。その後上述の株を買った。KDDIは新製品による値上がりを期待したが、情報が遅く、すでに値上がりした後でその後は下がってしまった。

B村

世間の流れを受けてNTTドコモを買った。なんとか全体の株安にも耐えていたが、前述のように12月中ごろから少し下がってしまった。また、11月ごろにサッカーのガンバ大阪優勝への期待から松下電器を買った。優勝争い中は株価も上がっていったが、優勝の可能性がなくなって、株価は急落してしまった。

C本

ハイテク好調の話を聞いて、11月ごろに京セラを買った。少しずつ株価は上がり、一時は50万円ほど利益も出ていた。しかし、ドコモ株と同様12月中ごろから下がってしまった。また、12月ごろにはトヨタ自動車株も買った。ずっと緩やかに株価が下落していたが、新事業発表の話を聞いて上昇に転じるだろうと読んだのだが、そのまま下がりつづけてしまった。(ゲーム終了後の1月中ごろから上昇に転じている)

 

3.  結論

 今回私たちは、株というものを学んできてお金・経済の複雑さを改めて痛感した。

資産運用の方法はいろいろあるが、株はリスクこそ大きいがそこをしっかり理解すれば非常に効率のよい運用方法だと感じた。そこで、今回学んできたことから、株へ投資するときのコツを書き出してみる。

 

      投資する企業についてよく知る。

とにかく、その企業についてしっかり調べることだ。現在の経営状態はどうなのか、これからどういう事業展開をしていくのかなどを調べると大まかに企業の将来像が見えてくる。

      市場のデータ・資料をよく読む。

企業の株というものは少なからず他の株の影響を受ける。(互いの企業の株を持ち合ったりしているため)そのため、他の株や、他の国の経済についても知っておくことが大切だ。

      市場の「読み」を読む

株価は他の投資家の売買によって変動する。それを考えると、他の投資家が買いそうな株を買うことも重要になってくる。そのためには、新聞や情報誌などの投資家のコメントなどで彼らの思惑を知ったり、投資家が影響されやすい日銀や経済企画庁の景気指標などもしっかり確認しておくことが必要だ。

 

タイトルの「大儲けの秘訣」というには程遠いものになってしまったが、とにかく、儲けるためには日本経済が回復しない限りどうしようもないのだ。

 まだまだ、私たち自身わかりきっていない部分もたくさんあるのだが、この世界は実際に株取引をしてみて、体でおぼえていかなければならない部分も多いと感じた。これからも、(実際の株取引は無理にせよ)常に経済に興味を持って注目していきたいと思う。

 

〜参考文献〜

「経済ってそういうことだったのか会議」 佐藤雅彦・竹中平蔵 著

日本経済新聞社 発行

 

以上

レポート作成日 2001年2月25日

 

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