平成13年度研究紀要(第35集)

2000年度総合学習報告 中野信行・奥村芳和
梶木尚美・佐々木利昌
中井一郎・治部浩三
山田 学・松山克則
宮川 康
『新世紀に向けて−20世紀から21世紀ヘ』の実践
公開授業研究会報告 松永 茂・隅田悦子
治部浩三・末廣 進
本管正嗣・梶木尚美
佐々木利昌・樋口正次
山田典子・宮川 康
国際委員会
教育研究実習部
「国際理解」をテーマとする「総合的な学習」の試み
2001年度総合学習III報告
総合学習「丸い地球」の実践 足立正人・甲 正義
友田勝久・中井一郎
中野信行・松山克則
山田 学

個人研究

環境と科学 松永 茂

2000年度総合学習報告

『新世紀に向けて−20世紀から21世紀ヘ』の実践(詳細なHTML版

中野信行・奥村芳和
梶木尚美・佐々木利昌
中井一郎・治部浩三
山田 学・松山克則
宮川 康

本校では、1995年度より家庭科男女共修に伴い、将来の「総合的な学習の時間」ヘの対応を視野に入れつつ、第2学年「生活一般」2単位のうちの1単位を「家庭科総合学習」としで1999年度まで家庭科教員以外の専任教員によって取り組んできた。設定時間は隔週土曜日の2時間である。1998年度は「国際教育」の観点から「食卓から世界が見える上1999年度は同じ観点で「北海道」という統一テーマを掲げ、グループ別参加型学習を基本に据えて実施した。2000年度は1999年度の「家庭科総合学習」の形態と趣旨を引き継き、科目名を「総合学習」と改めて家庭科から切り離し、「新世紀に向けて一20世紀から21世紀ヘ」というテーマで授業を行った。本報告は実践からやや時間をおいて、授業担当者が総括的・具体的に執筆したものである。

【本報告の構成および執筆者】
1.授業設定趣旨(宮川)
2.授業形態(宮川)
3.コース別授業報告
 A.20世紀の日本を考える(梶木)
 B.地域紛争から世界を考える(佐々木)
 C.個と国と国際と子供・家族を考える一(奥村)
 D.地球環境と人間(治部)
 E.20世紀の企業と仕事(松山)
 F.生命科学の21世紀(中井)
 G.英語を使って日本情報を発信しよう(山田)
 H.インタビュー・21世紀の仕事ヘ(中野)
 J.20世紀の映画一映画の夢見た21世紀一(官川)
4.総合学習発表会(宮川)
5.授業後の生徒感想(松山)
6.あとがき(松山)

公開授業研究会報告

「国際理解」をテーマとする「総合的な学習」の試み

松永 茂・隅田悦子
治部浩三・末廣 進
本管正嗣・梶木尚美
佐々木利昌・樋口正次
山田典子・宮川 康
国際委員会
教育研究実習部

2001(平成13)年11月12日(月)の13時より、奈良教育大学教授・国際理解教育学会理事の田渕五十生先生を助言講師にお招きし、本校恒例の公開授業研究会を開催した。新教育課程「総合的な学習の時間」の先行実施科目として本年度より設置した「総合学習I」「総合学習U」「総合学習V」のうち、「総合学習I」の中の2種の授業を同時公開し、研究協議を行なった。校外からは大阪・兵庫・奈良より34名の先生方(国語6名、社会4名、数学2名、理科2名、家庭4名、英語15名、宗教1名)にご参加いただいた。本稿はその報告である。(本稿は研究会当日に配布した「要項」掲截のものを執筆者が加筆訂正し、新たに「研究協議会報告」と「『参加者ァンケート』抜粋」を加えて再編集したものである。)

【本報告の構成および執筆者】
1.2001(平成13)年度公開授業研究会概要(宮川)
2.本校における「総合的な学習」の取り組みについて(宮川)
3.本校が自指す総合的学習と国際教育(国際教育委員会)
4.研究授業報告
 A.「新発見11環境間題」
    総合環境について(松永)
    その後の展開(治部)
 B.「しあわせ社会計画」
    しあわせ社会計画休験的参加型学習による人権学習の試み一(隅田)
5.研究協議会報告(梶木)
6.「参加者アンケート」抜粋(官川)
7.おわりに(宮川)

2001年度総合学習III報告

総合学習「丸い地球」の実践

足立正人・甲 正義
友田勝久・中井一郎
中野信行・松山克則
山田 学

ここに紹介する総合学習は、本年度総合学習の3つの形態(I,II,III)の内の1つで、短期集中型のクロスカリキュラムの授業である。「まるい地球」のテーマの下で、7名の教員が専門を生かしたサプテーマを設けて、各2時問の授業を行ない、授業報告をここにまとめた。本校舎では、国際教育を総合学習の柱に位置づけている。これは、昨今の地球的規模での諸問題(人権、開発、環境、国際理解等)について、これらの授業を通して生徒と共に考えてゆくものである。なお、同様の試みは過去にテーマ「クルマ社会を考える」(本校研究紀要33集に詳細)で実施している。なお、目次のカッコ内は執筆者名である。

各授業報告
・まるい地球の異文化理解(足立)
・まわるベクトル(甲)
・まるい地球と平らな地図(友田)
・地球・生命・環境の歴史(中井)
・川柳「まるい地球」の創作(中野)
・まるい地球の形をめぐる数講話(松山)
・英語・国際化・国際理解(山田)
生徒感想集
あとがき

環境と科学

松永 茂

 環境に関する授業については、いろいろな考え方がある。日本化学会の環境化学に関するアンケート報告を読むといろいろなことが読み取れる。化学を担当する小生にとって、その印象を生かそう(当初に考えてきた内容と、本校の第1学年の総合的な学習の指導の流れがあって、本年度は専門教育の観点からの指導を抑えた展開になった。複数の教員の指向によって、国際教育の視点に童点をおいて、その基礎としての内容と総合化をはかるつもりで位置付けた授業展開について報告する。

キーワード.
化学ァンケート、化学分野から見た環境科学、環境用語、環境教育、地球環境、国際教育、
総合的な学習、環境問題、問題の連関、国際化、複合間題、、集団指導、
中学校・小学校での環境学習内容の定着など

<はじめに>
環境問題についての授業展開については、日本化学会環境・安全推進委員会、化学教育協議会による「環境用語アンケート」から「大学1年生は、環境をどの程度知っているか?」という分析記事をみて、本校でも調査してみようと思い立ったところからスタートした。
高校2年生や3年生の授業の中で、その調査内容をいくつか聞いてみたところ、新聞を含めてマスメデイアにアンテナを張り、興味を持って考えて、知識を構築しつつあるグループと全く関心のないグループ、その中間のグループに分けられる。
その原因はどこにあるのか。環境に関する学習は、小中学校でも実施されている。今までどんなことを学び、どの程度の認識として頭の中に残っているのか。ある程度、ベースになるところの知識をそろえてから授業を進めたいと願い、まず、アンケートからスタートした。
この報告では、そのアンケートとそれを利用して実践した環境に関する授業について紹介する。
生徒というよりも学校・地域による環境学習の内容に大きな差があることがわかる。生徒たちの興味・関心の高さにも差がある。しか・し、総合してみると、いろいろな環境問題に関する用語は普及しており、各クラスで少なくともだれかは各用語を知っでいることになる。
そこで、グルーブ学習で相互指導をさせ、自己学習力を活用してまとめさせ、全体に発表させて、理解の定着と総合化をはかることにした。そのことが、国際教育の基礎としての環境教育の手法として、1つの方法となりそうに思われた。もちろん、酸性雨のpHを測定したり、水質検査をしたり、排気ガスの成分や.濃度を求めたり、食品添加物について調べることなども考えられたのだが、生徒のリテラシーとしては不十分な点があり、見送った。
今年度の環境教育(総合学習I環境分野)についでの実践事例を掲載する。

スタッフ(4名)
治部浩三(保健体育・国際教育・後半担当)
末廣進(数学・教育課程委員長)
本管正嗣(理科・物理・国際教育)
松永茂(理科・ィヒ学・教務)

詳細は研究紀要に掲載しています。
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