マングローブ植林計画

 太平洋諸島東南アジアなど周辺にはマングローブ林がひきしめ合うように群生している。マングローブはエビかに魚を育てる天然の魚礁なのである。山が魚を育てるのである。またマングローブは海の浸食を防ぐ防波堤にもなる。最近では、薪炭材、建材としての利用も注目されているようだ。このように、マングローブは内陸の熱帯雨林と同じように地球環境にとって欠くことのできない生態系なのである。

 豊かな緑に覆われていたマングローブ林はえびの養殖事業が始まってから一変した。マングローブが次々と切り倒され、土が掘り起こされ、タンバックへ作り変えられた。しばらく養殖事業を続けられたが、エビが獲れなくなると、放置されたままになってしまった。こういうケースは、タイをはじめ東南アジア一帯にも見られる現象だ。日本向けのエビのためにマングローブが死滅し、自然の生態系が狂っていくとの批判が、数多くあった。 エビ養殖池の開発などマングローブ林が脅威にさらされる一方で、それを食い止める動きも出てきた。ベトナムの最南端のミンハイ省では、エビ池の中にもう一度マングローブがを植え直す試みがある。池の七割に木をうえ、残り三割は池として残す「結合型」というらしい。海外からの援助として、アクトマン(マングローブ植林行動計画)のほか、イギリスのNGO(非政府組織)で、デンマーク赤十字などが資金を集め、地元の研究者や技術者と提携し植林事業を展開している。