エビの話

このページはエビの相場に関係する新聞情報を書き込んでいます。

インドネシア経済混乱98/02/08

 冷凍エビはインドネシア産の供給量が急減、国際市場での品薄感が強まっている。現地の大手養殖業者の資金繰りが苦しくなったのが理由。国際需給のひっ迫を国内冷凍エビ相場は1月末相場より3%上昇。先高と見て在庫を積み増す動きもでている。
 国際需給のひっ迫はタイの供給量減少も一因。タイでは養殖業者の多くが成長する前に前倒し出荷した反動が現れているという。「今後3ヶ月は東南アジアの供給増は見込めない」(総合商社)との見方が支配的だ。
 このため、国内市場では各国産の冷凍エビが値上がりしている。主力のインド産ブラックタイガーは現在前週に比べ3%、年初比では7%高い。(日本経済新聞2月6日)



需給構造に変化
水産物国際市場
97/10/15

マルハ 中部社長に聞く

 水産物の国際環境が大きく変化している。経済発展が続くアジア地域や健康志向を強める欧米で水産物の消費が拡大する一方、供給量は増加せず、エビなどのように国際需給がひっ迫する商品も目立つ。水産物市況の今後の展望を水産最大手マルハの中部慶次郎社長に聞いた。
−−水産物市場の現状をどう見ているのか。
 「需給構造が過去1,2年で大幅に変わった。供給量はほぼ一定なのに、需要が急増している。特に中国の輸入が増えている影響が大きい。中国は高級商材の買い付けも増やしており、南米産の白身魚やイカの輸入量は相当な水準だ。」
 「日本からも中国向けのサケの輸出が3年前から急増し、現在は年間24,000トン前後に達している。エビの買い付けなどで中国と競合するとは、3年前には想像もできなかった。」

 −−水産資源の減少は続いているのだろうか。
 「枯渇を防ぐための資源管理は相当進んでいる。欧米や日本では漁獲できる総量を定めるTAC(漁獲可能量)制度が導入されたほか、東南アジアやアフリカでも乱獲を防ぐための制度が整備されてきた。ロシア海域(オホーツク海)でカニの取りすぎによる資源の枯渇が懸念されているものの、水産物全体の供給は安定した状態が続くと見ている。」
 −−需要拡大で国際需給が締まると価格の上昇につながるが。
 「総じて上昇傾向をたどるだろう。特に東南アジアの養殖エビは、春節など中国の祭礼用需要で国際価格が跳ね上がる場面もありそうだ。ただ、価格が上がればアジアなどの需要が減少することも予想される。世界の主要産地に経験豊富な駐在員を配置し、市場の変化に機敏に対応できるようにしているので今後の買い付けの面で不安はない。」
 −−国内需要はどんな状況か。
 「総量は横ばいだが、生鮮が減る分を加工用の増加で補う需要構造になっている。市場では弁当・総菜加工業者など大口需要家の影響力が増しており、水産物の価格が上がりにくくなっている。消費冷え込みで料亭や高級すし店の売り上げが低迷しているせいか、タイなどの高級魚と大衆魚の価格差も縮小している。」
 −−水産物でも市場外取引が増えているが、築地をはじめとする市場の存在意義は薄れると見るか。
 「大手の量販店が市場を経由せず、卸会社から直接水産物を仕入れて店頭に並べる取引の比率は大きくならないと思う。水産物は日持ちしないのでロス(無駄)が多いうえ、取り扱いにも人手がかかる。効率的に商品をさばく市場の機能は今後も不可欠だ」

(97/10/15日本経済新聞より)


冷凍エビが大幅高97/10/10

 インド産は8月比30%

水揚げ低調で品薄

 対日価格

 輸入冷凍エビの対日価格が大幅に上昇している。インドをはじめとする生産国の水揚げが低調な一方、米国が積極的な買い付けを進め、国際需給が締まっているためだ。ただ、国内では個人消費の冷え込みで末端価格が上がりにくく、流通企業には採算が圧迫されるところがでそうだ。

米国の積極買も影響

 指標となるインド産ブラックタイガー(16/20サイズ)の対日輸出価格は1キロあたり18.5ドル前後(運賃込み)と、前週に比べて約3%上昇した。直近の安値だった8月初めに比べると約30%高い。国内でも東京市場の一次問屋卸価格が1.8キロ当たり4,100ー4,200と前週末に比べて約2%上昇した。インドネシア産ホワイト(16−20サイズ)の対日価格も1キロ20ドル前後と、8月初めより約18%高い。
 東南アジアの主産地では、今月中旬から天候不順や養殖の稚エビの病気などで水揚げが振るわない。一方、好景気が続く米国は買い付け量を増やしている。現地では欧州向けの輸出も増えており、品薄感が強まってきた。
 アジア地域では今月中旬からインドネシアやタイで水揚げが本格化するが、病気の影響をおそれて早めに水揚げする業者が多く、「出荷されるエビが小型化する可能性が高い」という。
 これに対し、需要期のクリスマス・シーズンを迎える米国や欧州からは今後も高水準の買い付けが続く公算が大きく、生産国業者は売り物を絞る見通しだ。
 国内では「ホテルやレストランなど飲食向け需要は堅調」(総合商社)なものの、販売価格を引き上げれば大手量販は高値を嫌って買い付けを減らす懸念が強いといい、末端値上げには慎重な構えだ。
(97/10/10日本経済新聞より)


輸入冷凍エビ
需給締まり上昇
97/10/07

輸入冷凍エビの国内価格が上昇している。タイやインドネシアなどの輸出国の水揚げが低調な一方、国内在庫が低水準にとどまっているためだ。米国の業者がクリスマス向けの買い付けを活発化する時期に入ったため、需給は内外とも引き締まった状態が続きそうだ。
 指標となるインド産ブラックタイガー(16/20サイズ)の東京・一時問屋卸価格は現在、1.8キロあたり4,050−4,100円と9月下旬に比べ約7%上昇した。インドネシア産ホワイト(16−20サイズ)も4,100−4,150円と約2%値上がりした。
 アジア地域ではインドをのぞき、タイやインドネシア、フィリピンなどの水揚げが低迷している。輸出業者は出荷を絞っており、国際需給はひっ迫感がでている。
(97/10/07 日本経済新聞より)


冷凍エビ、値上がり続く   
  産地の水揚げ減少が影響 
97/08/27

 輸入冷凍エビの国内価格が上げ続けている。産地の水揚げ減による対日価格の上昇や国内在庫の低水準が背景。今後、インドなど主産地が台風シーズンを迎えることもあり、市場には価格だけでなく、サイズの小型化などを懸念する声も出始めている。
 指標となるなるインド産ブラックタイガー(16−20サイズ)の東京・一次問屋卸価格は現在、先週初めに比べ約4%高の1.8キロ当たり3,350円前後。前年同期比では約15%高い水準だ。
 インド産(16−20サイズ)の対日輸出価格はこの二週間で6%程度値上がりした。インドネシアなどアジア産地では「台風の到来期を避けて、エビの成長途中で早めに池揚げする業者が増えている。」(商社)模様。このため市場には、「秋以降に搬入するエビのサイズは小型化するのでは」(都内問屋)との懸念も出始めている。
(日本経済新聞 97/08/27 より)


このページは”海老のお話”から引用させていただきました。