水産物を巡る最近の動き
日本人は魚介類を非常によく食べるといわれる。

 日本の漁獲量は世界で四位(1位中国 2位ペルー 3位チリ 4位日本)、一人当たりの消費量は二位(1位アイスランド 2位日本 3位韓国 4位デンマーク)、魚介類の輸入は一位である。

ところが、水産物の国際環境が大きく変化している。経済発展が続くアジア地域や、健康志向強める欧米で水産物の消費が拡大している。マルハによると「需要構造が過去一年で大幅に変わった。供給量はほぼ一定なのに、需要が急増している。とくに中国の輸入が増えている影響が大きい。中国は高級消費財の買い付けも増やしており南米産の白身魚やイカの輸入量は相当の水準だ。日本からも中国向けのサケの輸出が三年前から急増し、現在は年間二万四千トン前後に達している。エビの買い付けなどで中国と競合するとは三年前には想像もできなかった。」ということである。

 日本の魚介類の輸入は全体的な傾向として「冷凍技術等の向上により、新鮮で品質のよい魚を輸入できるようになったこと、値段が手ごろであること等により、日本の輸入量は増え続けている(現在は国内産と輸入量は約半分ずつ)。」(大阪中央卸売市場での取材による)そうである。ここではその中でも、ODAの用途問題も含めて様々なエビの養殖について取り扱いたいと思う。ところが、一方では先に述べたように中国やアメリカでの魚介類の消費が拡大し、他方では、排他的200海里専管水域の設定などを柱にした国連海洋条約が発効して、世界全体で水産資源の取り放題が許されなくなってきた。海洋の汚染や天然資源の枯渇もあって、十年余のうちに世界で出回る魚の40%は養殖魚なるとの予測さえある。