2年1組 環境班レポート



<農薬・肥料>

 我々二年一組環境班は、大豆のことを調べましたが見つかった資料のうちの多くは、農薬、肥料に関する物でした。そこで今回は<農薬・肥料>をテーマにレポートしたいと思います。



<農薬>

 日本人が主食とする米。1993年日本では冷夏となり、米を緊急輸入することになりました。しかし厚生省の調べによると、アメリカ、オーストラリア、中国、タイからの緊急輸入米のうち八七%から臭素が検出されました。害虫を防ぐため殺虫剤である臭化メチルによってくん(薫)蒸処理されていることを示しています。臭化メチルには発ガン性があることや、くん蒸の際、コメの成分との化学反応によって生成される物質の毒性はまだわかっておらず非常に危険であると言えます。また、臭化メチルはオゾン層を破壊するため、使用禁止が国際的な課題になっている物質です。臭化メチル以外にも、有機りん系殺虫剤であるマラチオン、フェニトロチオン、ピリミホスメチル、クロルピリホスが検出されました。これらはいずれも、ポストハーベスト農薬として使われています。 ご存じのように通常、農薬は農作物を生育させるために、収穫するまでに殺虫、殺菌、除草などを目的として使用されますが、ポストハーベスト農薬は農作物を収穫した後、殺虫、殺菌などの目的で使用される農薬です。また、中国米からはカーバメイト系殺虫剤で変異原性が認められているイソプロカルブ、殺虫剤・殺菌剤であるイソプロチオラン、イモチ病防除剤であるトリシクラゾールが検出されました。イソプロカルブ、イソプロチオランは日本の農薬メーカーが開発した農薬です。日本で製造された農薬が輸出され、外国で使われて残留農薬としてもどってくる、いわゆる農薬のブーメラン現象がここでも起きているわけです。イソプロチオランとトリシクラゾールについては、残留基準が決められていません。イソプロチオランは慢性毒性データの公表もありませんし、トリシクラゾールは劇薬に指定されています。こうした農薬が基準さえ決められず、輸入米に残留していても規制されないのが実態です。

<肥料>

 イギリスの小麦の収量は、窒素施肥量の増加に平行して高まっていきました。かつての400〜500kg/10aレベルであった単収が、現在では700kgを超える水準にまで達しました。まさに、多肥集約農業の輝かしい成果であります。この目ざましい増収を、近代農業術の光の部分としますと、影の部分が環境破壊であります。例えば肥料の中に硝酸塩がありますが、それによる被害というのは古くからあるものでした。100g当たり300mg(3,000ppm)以上硝酸態窒素を含むホウレンソウをうらごしし、離乳食として赤ん坊に与えたところ、「ブルーベビー現象」と言われる酸欠症状を呈し、乳児が死亡すると言う痛ましい事件が起こり、大問題となりました。硝酸塩を高濃度に含む地下水で、粉ミルクを溶かして与えるならば、同様な悲劇をひき起こすだろうと言われています。これは摂取された硝酸塩が、体内で亜硝酸に変わり、酸素の運搬役である赤血球のヘモクロビンと強く結びつき、メタヘモクロビンとなり、酸素を運べなくなるために起こるのです。すなわち、血液中のメタヘモクロビンが10%を超えると、脳や細胞への酸素供給が出来ず、酸欠状態となり、乳児の皮膚が青灰色に変色し、最後は死に至るのです。 なぜ、乳児の場合に問題になるかと言えば、胃酸が大人より少ないため、硝酸還元微生物が多く、硝酸が亜硝酸に変わりやすいためであると考えられています。 また、硝酸塩は胃ガンの原因物質としても疑いが濃い物質です。実は、体内にとり込まれた硝酸塩は口の中や胃腸内で、微生物の作用によって、容易に亜硝酸に変化し、これがタンパク質に含まれるアミンと結合するとニトロソアミンを生み出します。この物質が発ガン性を持つと言われているのてす。そのため、硝酸塩をたくさん摂取すればするほど、胃ガンになり易くなる、と言うことなのです。
 そのような恐ろしい物で土壌は汚染されてきたわけですが、その土壌汚染は水質汚染も招きます。もちろん飲料水もです。

<今後我々は・・・>

 このように、近代農法は生産性の向上に大いに貢献しましたが、そのツケとして、環境破壊と、その結果としての、健康加害の問題をひき起こしました。また、農産物自体にも質的変化をもたらし、食物としての農産物自体の安全性が問われ始めています。 食品としての農産物、その生産基盤である農業生態系、それをとりまく自然生態系に異変が起こっていることは、多くの人々の気づくところとなりました。私達をとりまく生活環境の中に、人々の健康を害し、遺伝子を傷つけるアンノン(不明な)ファクターが増加し、それがアトピー性皮膚炎や喘息や鼻炎など、よく原因のわからない病気の増加に関与していると考えている人々がいます。また、ガン発生率の増加との関係も話題となっています。
 最近は無農薬有機栽培(自然農法や無(低)農薬有機栽培の安全な農産物原料を使用していて、輸入食品についてはポストハーベスト(収穫が農薬)やくん蒸(消毒)をしていない物)という言葉をよく聞くようになりました。それでも農業のあり方や規制などの制度上の問題は十分すぎるほどあると思います。 我々にはこうしたことを学んで、少しでも多くの人にこの実態を知ってもらって、これからの日本の農業を健全な方向へ向かわせる義務があります。そしてこのような危険を回避するためにも、もっと賢い消費者にならなければいけない、と痛感させられました。
以上
 



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