食の職インタビュー

〜喫茶「SIOSAI」を訪れる〜

2年4組4班(熊谷・田宮・程・谷・田中)



 私達4班は、西宮北口の駅前で「SIOSAI」という喫茶店を経営する外山さん夫妻にインタビューをお願いした。このお店では約半分のスペースが書店として利用されていて、絵本や雑誌、ポストカードなどが売られている。ご主人の厚志さんが主に厨房での調理を担当しているので、当日はお忙しいご主人のぶんまで、奥さんの千瑞恵さんに時間をさいていただき、このお店の現状などについて話していただいた。



 駅前の一角にたたずむこのお店は、まわりの建物とは全く異なった欧米の雰囲気をただよわせる。その存在感は、創業17年の貫禄だろう。落ち着いた様子の店内にも、いたるところにご主人のこだわりが表れている。まず、入り口が喫茶店と本屋でわけてあり、独立した2つの空間が作られている。照明は、喫茶店は間接照明、本屋には見やすくして明るい蛍光灯が使われていた。そんな細かい所にも気をつかっているというお二人は、料理のメニューにもなかなかこだわっているらしい。
 例えば、このお店ではコーヒーや紅茶はもちろんのこと、十種類ものハーブティーや中国茶を飲むことができ、これらを自由にブレンドすることもできる。またパリで人気のショコラや、独自のメニューも豊富。ほかのお店にはない特徴だ、と誇らしげな千瑞恵さん。ここでしか味わえないものも多い。しかしなんといっても人気のメニューは、軽食のスパゲッティーだという。喫茶に加えて軽食を始めたのは最近だというが、今では最大の売れすじだ。
 もちろんこれらはすべてご主人の厚志さんの手作りで、一品一品にこだわりがあるという。
今では喫茶店が主流となっているこのお店だが、実は書店をメインにしたかったのだという千瑞恵さん。実家が堺で本屋をやっている厚志さん自身も、本当は児童書専門店を開きたかったのだという。しかし絵本の需要が減り、また本を注文したとしても定価の決まったものは小規模では不利。その点喫茶店はその店オリジナルの商品をだしたり、値段を下げる工夫をしたりすることによって、規模に関係なくはやらせることができる。最近では喫茶店もやりがいがあってとても楽しい、という千瑞恵さん。つまりは内容で勝負、ということだ。
 しかし、喫茶店経営にも様々な問題はあるらしい。それは外山さん夫妻の、食に対する大変なこだわりからくるものだ。このお店のメニューは全体的にみても値段の安いものが多く、様々な年齢層に好評だ。しかし、逆に食材には輸入品を含めてとても高価でいいものが用いられていて、なかなかつりあいがとれないのだという。お客さんの喜びをいちばんに考える外山さん夫妻の方針こそ、真似のできない「食の職」だと思った。
 また希望としては、厨房で手間ひまかけて作っていることを、もっと知ってもらいたいという千瑞恵さん。本当にこんなにこだわりがあってすばらしい喫茶店は多くはないだろう。
 喫茶店、また本屋としての「SIOSAI」のすばらしさを、このインタビューで少しでも伝えることができればいいと思う。